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論理学の歴史におけるブールの位置どころ

 去年の春から夏にかけて論理学に興味をもち、野矢茂樹『論理学』を途中まで読みつつ、気になった言葉であれこれ検索をかけていました。
 
 その作業をしばらく続けてふとわいた素朴な疑問は、「どうして野矢茂樹『論理学』には“ブール”という言葉(人名)が一度も出てこないのだろう?」ということでした(なお、付論として論理回路の話は出てきます)。なぜかというと、検索中に「ブールの論理代数は命題論理学の原型」という記述を見かけたからです。それならば一言ぐらい出てきてもよさそうなのに・・・。ブールの名前を持ち出すと話が大変になるからなのか、野矢茂樹が『論理学』で語りたいことはブールとあまり関係がないからなのか、あるいは「どうしてブールが出てこないのだろうか?」という疑問の持ち方自体ズレたものなのだろうか。

 そんなこんなで、野矢茂樹『論理学』の前半部分を読み終えるころに別の本が読みたくなって、次の2冊を購入しました。

 1冊は、『情報の論理数学入門』(小倉久和・高濱徹行共著)というテキストです。「ブール代数から述語論理まで」という副題にひかれました。でも、肝心のブール代数がどうもよくわからない。

 もう1冊は、『論理学史』(山下正男著)という本です。論理学の歴史をもっと知りたいと思って買ったのですが、私にとってはやはり読みにくく、結局そのまま本棚にしまいこんでいました。

 あれからさくっと1年あまりが経過し、論理学関係の本からはすっかり遠ざかっていたのですが、最近いくつかの動機が重なって、再び上記2冊の本を手にしています。久しぶりにめくってみたら、なんだか以前よりも面白いのです。特に『論理学史』の前半はブールもたくさん出てくるし、図を使って論理学の歴史をたどっていて、楽しいです。と同時に、あと何冊かは本を読まないと痒いところに手が届かないだろうなぁ〜という感触も得ました。しばらくの間、上記2冊をゆっくり読んでみたいと思います。

(つづく)
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