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数学と数学教育
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『多面体木工』03

『多面体木工』

 この本では、木工の方法−−<切稜>と<切頂>の組み合わせ−−により、立方体から正多面体・準正多面体をつくりだす方法が示してあります。<切頂>というのはよくきく方法ですが、なるほど<切稜>というのはあまりきかない変形・加工の仕方です。そしてこれが、多面体木工の最も大きな特徴なのだと思われます。

 本を読み進めながら、ああ、そうだ、面取りだ、と思い立ちました。料理をするときに、煮崩れをふせぐために大根やにんじんなどの角を取る、あの面取りです。考えてみればこの“面取り”、面を取るわけではなくむしろ面が増えるので、どちからというと“辺取り”のほうがしっくりくるかも・・・などと思ってみたり。(辺も増えるのだけれど)

 多面体の模型を作るには、工作用紙で展開図から作ったり、ユニット折り紙で作ったり、あるいは模型キットを使ったり、といろいろな方法があるのでしょうが、ほとんどの場合、「辺」か「面」だけの構成になると思います。また、中身がつまった塊としての多面体をつくる場合、型をつくって流し込む、というのが一般な方法なのではないかと想像していますが、そのためにはそれなりの施設と技術が必要で、素人にはなかなか大変な作業でしょう。しかし、この多面体木工の方法を使えば、個人でも比較的簡単に塊としての多面体が作れそうです。後半では、木材のみならず、お花を活けるオアシスを使った方法や発泡スチロールを使った高校生の実践の話も載っていて、とても楽しいです。
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