TETRA'S MATH

数学と数学教育
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教科書センターに行って感じたことと、とある海外の動画について

 学習指導要領解説を検討している最中ですが、きのう教科書センターで6社の検定教科書をざっとながめて、いくつか思うことがあったので、そのことを書いておきたいと思います。

 これまでおもに娘の通う学校の自治体が採択している学校図書を参考にしながら、あれこれ書いてきたのですが、やはり他の教科書もときどきはのぞかなくちゃいけないなぁ…としみじみ思いました。

 まず、比例の式を「y= きまった数 × x」「y= x × きまった数」という言葉の式ではっきり2通りのせているのは、学校図書だけのようです。東京書籍は、はっきりとは示していませんが、平行四辺形の面積を使った比例関係で、「y=x × 数」の形の式が掲載されていました。他の教科書も、もしかすると教師用指導書のなかで、問題の答えとしてこの形の式が書いてあるのかもしれません。

 それから、東京書籍、啓林館、日本文教出版は、「速さ」の単元が「比例・反比例」の前にあるので、「速さ」を比例の題材として使える、という特徴があると思いました。
〔2014年5月20日追記:学校図書も「比例と反比例」よりもまえに「速さ」の単元があり、比例のなかでも速さの問題が出てきていました。〕

 また、学校図書では、「比例」についていろいろな子どもたちの考え方を示すなかで、ひとりの子どもが二重数直線を示しているのですが(いろいろな考え方のひとつなので、さらっと出てきているだけ)、他の会社では比例・反比例で二重数直線は使っていないようです。

 あと、ざっと見る限り、「4マス関係表」を駆使しているのは学校図書だけのようです。なんとなく、二重数直線の存在感がいちばん大きいのは学校図書なのかな?と感じました。

 一応著者についてもざっと目を通してきたのですが、これまであれこれ調べたり、教えていただいたなかで印象が強くなっている方々のお名前は、どこか1社に集中しているというわけではなく、各社にばらけているようです。

 なお、筑波大学附属小学校の田中博史さんは学校図書の監修者のおひとりなので、それもあって、学校図書の教科書では4マス関係表の存在感が大きいのかもしれません。なお、学習指導要領解説に4マス関係表は示されていません。

 いずれも、短時間でざっと調べてざっとメモしてきたことなので、見落としがある可能性大です。気づいたらそのつど訂正します。とにかく、あたりまえのことながら、教科書によって違いはあるということを確認してきました。

 さて、一方、takehikoMultiplyさんが、興味深い海外の動画と日本の古い資料を紹介してくださっています。きょうはまず動画について。

 「×」から学ぶこと>
 二重数直線〜2012年アメリカ,1980年日本
 http://d.hatena.ne.jp/takehikoMultiply/20131227

 二重数直線が日本だけのものではないことは、二重数直線は、もはや Double Number Line (動画のリンクあり)で書きましたが、あのときの Tad Watanabe さんは、「4つずつりんごがのっているお皿が6皿あるときのりんごの総数」を6×4という式で書いておられたのに対し、上記リンク先の Katie Tatum さんは、同じ問題を解くときに、途中で「×6」と書いておられるのが印象的でした。

 takehikoMultiplyさんが言及されている「単位×割合」のことをひとまずおいといて私が思ったことは、「おお、二重数直線の普及と同時に日本の算数教育方式の式がグローバルスタンダードになるのか!?」なんてことだったのですが、わり算のところで「÷6」のことを、「÷」を書いたあとにその左に「6」を書くことで表現しているので、つまりKatieさんはそういう感覚で式を書く方なのでしょう。

 それにしても。Double Number Lineで検索すると、まあひっかかってくることくること、ウェブも画像も。アメリカで大流行!? あまりにも数が多いので、リンクは控えます〜
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