TETRA'S MATH

数学と数学教育
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遠山啓の「数学の未来像」と、山口昌哉のコメント

 以前、森毅が語る、遠山啓にとっての80年代というエントリで、

山口昌哉がどこかで「自分がいまやっている研究を遠山啓に見てほしかった」というようなことをちょろっと書いていたことが頭に浮かんだのですが、どこに書いてあったかが思い出せず、心あたりのある本をかたっぱしからのぞいてみたものの、いまだ見つけられず、です。

と書きましたが、その後、見つけることができました。遠山啓著作集<数学論シリーズ6>『数学と文化』の解説です。24冊もっている著作集のなかにこれは含まれておらず、行方不明だったのです。たぶん、過去に図書館で読んでいたのでしょう。

私はこのような遠山先生の発言を,このようなかたちでまとめて読ませてもらったのははじめてである。先生の意見に同感することが多い。そして,私や私のグループの研究についても遠山先生に知っていてほしかった。私たちは,まさに先生のいっておられる,10年前に予見しておられた方向に数学を発展させており,たとえば,この本の第珪呂僕集されている数学の未来像,つまり,構造的で,かつダイナミズムを描く数学がようやく開拓できた。遠山先生はそれを私から聞くことなく亡くなられたのは,まことに残念である。

(p.288)

 その第III章に書いてある遠山啓の「数学の未来像」は、このブログで書いてきたこととほぼ同じ内容(構造的であってしかも動的であるもの、空間的であって時間的なもの)なのですが、このたびはじめて、そこに Category と Functor という言葉があることを知りました。そして、確率過程という言葉もありました。一時ほんのちょっとかじったマルコフ連鎖も、このあたりにかかわる話なんだろうか? 圏論にもう少し近づきたいのですが、なんかもうひとつ、間にたってもらうと助かるものが必要みたいです。

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