TETRA'S MATH

数学と数学教育
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「かけ算の順序問題」について、小5の娘と話しあってみた

 そもそもなんの話をしていたかというと、架空ブランド:KALONS BEKARAZ()の商品開発の相談をしていたのでございます(^^;。夏子さんはその後も、オイルを使った水時計にするか、漏刻方式にするのか等あれこれ考えていたのですが、小夢さんはこの話にのってけない様子。「もともと勉強しろって詩なんだからさぁ」というツッコミ。ふむふむ確かに。なぜ光陰を軽んじてはいけないかというと、学がなり難いからだった。

 じゃあ、KALONS部門でユニークな元素周期表を作って売るのはどう?という意見も出したのですが、サイモン・バシャーさんの二番煎じになりそうだったので、「そうだ! “マルつけできない算数ドリル”を作ろう!」とまたまた思いついちゃった夏子さん。「いや、ドリルはおかしいな、算数ノート? 宿題帳?」「宿題という言葉はヤダ」「じゃあ、ホームワーク」「あ、それいいね。パンも焼けるホームワークテキスト」「パン!?」「ホームがつくとホームベーカリーぽくない?」・・・と、他愛のない親子の会話は続いたのでございます。もはやなにがどうブランドなのかわけわからん。

 ほんでもって、1ページめは数列もどきで、2ページめに次のような問題が配されることになったのでございます。

〔問題〕 世の中には、「かけ算の順序固定問題」というものがあります。(・・・詳しい説明・・・)これについてのあなたの意見をのべなさい。

 このお題について、娘と真面目に話し合うことになったしだい。娘は基本的に、かけ算の順序固定派のようです。正確には再現できませんが、だいたい、次のようなことを言っておりました。

・子どもの問題なのに、どうして大人がいろいろ言っているのかわからない。もう大人になったんだから、何も損はしないはずなのに。

・これは国語の問題だと思う。文章問題じゃなかったらひっくり返していいという決まりがあるんだから、別のルールだと思う。なんていうか、文章を守るんだと思う。

 で、「ふむふむ」ときいていたのですが、ここはひとつ順序固定反対派の代弁をしておこうと思い、「(固定反対派の人は)小学校の先生たちがまちがった教え方をしているって言ってるんだと思うよ」というような説明をしたのですが、そのなかでおそらく私が正義という言葉を使ったのでしょう、娘はこんなことをのたまいました。

 「その正義って・・・なんか小さいんだよね・・・」


                               (^^;
 

 正義に小さいと大きいがあるんだ〜ということになり、たとえば大きい正義の例は何かというと、地球の生物を守るとか、そういうことなんだそうです。そのあたりもう一声という感じだったので、翌日またこの話題を出したところ、娘がいう「小ささ」は、「そのこと(かけ算の順序を固定しないこと)で、頭がよくなるのかな?」というような疑問につながるものらしいのです。なるほど。

 そんな娘は、間違いを教える小学校の先生に間違った知識を植えつけられてしまったのでしょうか。また、たまたまうちの娘には葛藤がなかったけれど、かけ算の順序で悲しい思いをしている子、算数が嫌いになっちゃった子がいるかもしれないということを、私は説明しなければならないでしょうか。

 というような会話をしているときにはとても面白いのですが、娘は毎日、算数ドリルまたは漢字ドリルの宿題で大変な目にあっており、それにつきあう私も大変なのでございます。

 娘いわく、「宿題は嫌いなのに、なんていうの、家庭学習はやりたいんだよね」。

 すばらしいことでございますが、こんなに宿題に時間がかかってたら、家庭学習をやっているヒマがありません。ほんとうにこの、漢字ドリル、計算ドリルは必要なのでしょうか。こういう方法をとらないと、漢字は書けるようにならず、計算できるようにならないのでしょうか。考え込んでしまう母であります。そして、なんとかできないかと策を練ろうとするものの、いい案がまだ浮かばない夏子さんでございます。

 でも、一般的な感覚でいえば、小5の宿題として量は多くないし(ただ単調なだけで)、おそらく他の子たちは、それほど苦労することもなくこなしているのでしょう。これにプラスアルファで塾に行っている子もいるのだろうし。習い事やっている人もいるし。だけど、うちの子には向いてないんです、この方法。なおかつ、うちの子の娘の母にもむいてないんです。がしかし、その正直な親の気持ちを露骨に表現するというのは、どうやら子どもに負担を与えるらしいということに(ようやく)最近気づいた私。これについてはまた別エントリで書こうと思ってます。ああ、おじちゃんに相談に行きたい気分。

 待っててね娘。あと100年くらいしたら宿題の形変わるから。KALONS BELARAZが変えるから。娘「もう生きてないよ〜」、私「ママなんか影も形もないし」なんて会話をしてしばらくしたころ。

娘「でもいっか。100年後の子どもたちが幸せになれるなら」

 それって、大きな正義かもね(^^)
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