TETRA'S MATH

数学と数学教育
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すす竹のお箸とバルサ材角棒の多面体たち

 以前、多面体のことでメールをいただいていた方から、ブログ開設のご案内が届きました!

「多面体」
http://luckylife.sakura.ne.jp/polyhedron/

 すす竹やバルサ材などの角棒を使って、稜線で構成された多面体を製作しておられます。地に足がついた感じの、落ち着いたオトナの多面体です。

 不器用な私としては、頂点のところの角度を正確に切り出す作業を想像するだけで、頭がくらくらしそうです。逆にいえば、それがこの多面体製作の醍醐味なのかもしれませんねぇ!

 右サイドに川村みゆきさんの『多面体の折り紙』と佐藤郁郎さん、中川宏さんの『多面体木工』の書影が見えます。川村みゆきさんは“面”によって、中川宏さんは切り出す“カタマリ”として多面体をとらえ表現されているわけですが、坂井さんはこれに対して稜線つまり“辺”によって多面体を表現しておられます。しかも、針金や竹ひごやストローなどではなく、角材、つまり太さのある辺です。

 そうなると思い出すのが榎本和子さん。ちなみに私の手元にあるカタログでは、大岡信さんの文章の中で遠山啓の名前がちろっと出てきます。

 あのとき出品されていた榎本和子さんの立体作品は、カタマリとしての表現が「御影石」と「クリスタル・グラス」、固定された辺としての表現が「鉄の棒」、固定されていない辺としての表現(「トポロジックな8面体」と名づけられている)がプラスチック管または透明塩ビ管と紐と球、そして入れ子構造モデルが塩ビやアクリルで作られていました。

 私は、この展覧会を観に行ったころはまだ「質料」という言葉を知らなかったし、知ったあととなってもそれほど意識はしていなかったのですが、さすがにこの言葉が気になるようになってきたきょうこのごろです。ただ、「質料」という言葉のままでは考えられない感覚がまだあって、かといって郡司さんのようにマテリアルと言うのもちょっと違う感じがするし、なんなんでしょうね、単純に、材料、素材でいいのかな。

 そういえばだいぶ前に、娘が「テレビで見た」といって面白いテスト(?)をしてくれましたっけ。私なりに翻訳するとこんな感じ→「木目調の円柱があり、ペンキがぬられた円柱Aと、木目調の円錐Bがあります。木目調の円柱の仲間は、AとBのどちらでしょうか?」 私はBと答えました。オチはなにかというと、この質問にAと答えた人は西洋的発想、Bと答えた人は東洋的発想なのだそうです。つまり、形を意識するのが西洋的、材質を意識するのが東洋的ということらしい。なるほど、ありそうなテストだ。

 などなど、おしゃべりはつきませんが、ともかくも多面体ファンのみなさま、坂井さんのブログをお楽しみくださいませ。

 

 

〔2018年4月12日〕

 記事の一部を整理しました。

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